Alexander McQueen
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マックイーン 2025年秋冬コレクション:スッフォ・モンクロア

Bレンズの向こう側:Suffo Moncloaが見たMcQueen

写真家Suffo Moncloaのレンズを通して蘇る2025年秋冬コレクション

2025年秋冬コレクションの印象的なイメージ。ショーのバックステージで撮影された、その向こう側にいるのはSuffo Moncloaです。コレクションの特徴的なシェイプと手触りのよいディテールを直感的に呼び起こすその作品には、McQueenの基礎となる本質が凝縮されています。デジタルとアナログの両方の手法を使いこなすMoncloaは、パリの地質学・鉱物学ギャラリーのバックステージなど、熱狂的な環境の中で静けさと優雅さの瞬間を見出すユニークな能力で評価を得ています。

どのようにイメージ制作に取り組んでいるのか、また特に心に語りかける写真の要素について教えてください。

私の場合、いつも個性から始まります。誰がどのような振る舞いをするのか、さりげない仕草や沈黙の中でその存在感がどのように変化するのかということです。美しさとは単に表面的なものではなく、生き生きとしたレイヤーになっています。そこへ光が差し込み、彫刻家の道具のようにすべてを形作ります。

よく考えるのは、写真は「現世的な手法」であり、直接的な光の痕跡だというSusan Sontagの言葉です。それはまるで遅れてきた一筋の光のように、記憶と感情を前へと運び続けます。それこそが自分のイメージに望んでいることです。そのシーズンだけでなく、心に残るものであってほしいのです。

これらのイメージで引き出そうとしたものは何ですか?

撮影の前、イメージがどうあるべきかを考えすぎないようにしています。驚きの余地を残しておくのが好きです。ですが、私にはひとつの指針があります。それは時代を超えた魅力です。商業的な仕事であっても、この写真が数年後にどう感じられるかを考えています。私の役割はファッションとファインアートの橋渡しをすることです。そのためにブランドのビジョンに瞬間的な魅力を添えながら、永続的な印象を与えています。

具体的にコレクションのどの要素に魅力を感じましたか?

肩のラインとヴィクトリア調のシルエットにとても惹かれました。まるで彫刻であり、映画のような印象でした。全体的な雰囲気はすでにパワフルで、音楽、動き、ヘアメイクのスタイルがそれぞれの個性を形作っていました。

そしてSJ Toddが提案したように、白い背景での撮影は素晴らしいものでした。状況を取り払うことで、新鮮な目でヴィクトリア調の作品を見ることができます。まるで現代彫刻を見ているようです。私にとっては、折りたたまれ、再解釈された時間そのものを撮影しているような気分でした。

具体的にどのルックが心に響きましたか?その理由は?

Kirsten Owenのホワイトのルックは、今でも脳裏に鮮明に焼き付いています。彼女の魅力的な存在感は、成熟して、落ち着いていながら、静かで反骨精神に満ちたパワーを宿しています。私にとって、それはウェアだけのことではありませんでした。イメージの歴史を通して彼女を見ることでもありました。彼女のことを初めて知ったのは数年前、「Joe's Magazine」誌に掲載されたJuergen Tellerの記事でのことで、そして巡り巡ってまたここで彼女に会うことができました。時を経ても、個性は永続していくものなのです。

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